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座談会

エンジニアとしての基礎を一から学ぶ

「自分の今の知識や技術で、エンジニアとしてやっていけるだろうか?」と不安を感じている人もいるのではないでしょうか。しかし、最初から高度な知識を有している人はいません。エンジニアに必要なのは、好奇心と開発、設計を楽しむ気持ち、社会人としての常識、そして派遣先や自社チーム内で一緒に行動する人としっかりコミュニケーションが取れること。難しいことではありません。そして、アルテクナの新入社員研修は、それを身に付けるために工夫されたプログラムとなっています。

――アルテクナは新入社員に対する教育研修が充実していることで知られています。実際に担当されている皆さんから、その内容や特徴を教えてください。

あらためて基礎を学ぶことから始める。

花房:新入社員に対しては、基本的に入社後3ケ月間の研修を行っています。最初の1週間はビジネスマナーやコミュニケーションスキルを学ぶ「基本研修」。ゲーム形式のプログラムなど、楽しみながら社会人の基礎を固めていきます。その後は、デザイン、機械設計、解析、電気、ソフトウエアの各分野について「技術研修」を進めます。

後藤:私は長く講師を務めていますが、当社の研修のユニークなところは2つあると思います。1つは、とにかく基礎からしっかり学べること。たとえば機械設計分野では製図の初歩に力を入れています。仕事の現場では3DCADを使いこなしていくことになりますが、CADはあくまでも道具。まず基礎として図面がしっかり読めることが大事です。同様にソフトウエアの分野でも、C言語を基礎から学び、電気なら"オームの法則"から始めます。2つめにユニークな点はテキストの充実です。市販のものに加えて、研修のさまざまな教訓を生かして改訂を重ねている当社オリジナルのものを使っています。

柳原:テキストを毎年カスタマイズしているのは、当社ならではですよね。

後藤:そうです。講師が外部の研修に出向いて知識を吸収したり、講義の反省会を開くなど、常に最新の知識を分かりやすく伝えるために、試行錯誤しています。

柳原:このような最初の研修で学んでもらいたい事は、設計や開発の現場に不可欠な基本となる知識。そしてエンジニアである前に社会人としての基本です。

研修で基礎さえ押さえれば、派遣先でも怖くない。

花房:「研修期間はどのくらいですか」と面接時に質問してくる学生さんも多いですね。やはり知識に不安を感じているのかなと思いますが。

柳原:確かに就職前の学生の気持ちも分かりますが、開発の現場に長年勤務していた私から言わせれば、知識を習得しようという貪欲さがあれば、2ケ月の技術研修での基礎固めでまずは充分だと思いますよ。基礎さえしっかりしていれば、あとは派遣先で一つひとつ覚えていけますから。

花房:そうですね。技術研修は、すべての知識、技能を習得する場というものではなく、むしろ派遣先でOJT(仕事をしながらの技術指導)をスムーズに受けるための準備体操ととらえたほうが良いかも。本当の自分磨きはそこからですよ。

柳原:一方で、技術研修で自分の可能性に目覚めた若手も多いんですよね。私の知っている範囲でも、物理系の出身ではじめは機械がまったく分からないといっていた人が、今は、派遣先である大手メーカーで開発チームのリーダーをしています。彼も、技術研修で学んだ知識をベースに、仕事先で自らスキルアップしていった一人といえるでしょう。このように派遣先の職場で活躍できるかどうかは、研修期間の長さや、専門知識の深さではなくて、本人の意欲であり、与えられた仕事に真剣に取り組むというエンジニアとしての基本的な姿勢だと思います。

後藤:当社の研修のユニークな点として、たとえば簡単な走行ロボットのようなものをつくったりもしています、そこではじめてマシンをデザインし、組み立てるという面白さを知ったという人もいるようですね。大学では理論ばかり覚えて、実際に設計、開発するという機会は少ないですから。研修の時の「面白い!」という体験が、時に卒業学科の垣根を越えて、未知の分野に進みたいという意欲につながるのでしょう。

しっかりとコミュニケーションが取れる人間になってほしい。

花房:メーカーのエンジニア採用の場合は、いつの間にか管理部門に回って、開発の現場から離れることが多いのですが、アルテクナは、常に開発や製造の最前線に立ち続けることができる会社です。いろいろな課題に挑戦できるし、エンジニアとしてお客様の要望に応えられたという充足感も大きい。こうしたやりがいを得るためにも、最初に学ぶビジネスマナーやコミュニケーションスキルは重要ですね。今はモバイル端末が発達して、いつでもどこでも簡単にコミュニケーションが取れる時代です。その反面、人に向き合って声を出して話し、コミュニケーションを取るということが苦手な人が増えています。

柳原:仕事していく上で、コミュニケーションがきちんと取れるということは非常に大事です。特にアルテクナの任務は、お客様の技術的課題を解決するということですから、サービス業という一面もある。何が求められているのか、お客様のニーズをしっかり受け止め、その上で技術力を発揮してそれを解決していく。コミュニケーションがきちんと取れること、具体的には「報告・連絡・相談」に尽きると思うけれど、これはしっかりできるようになってほしい。逆に言えば、それさえできていれば、後は現場でいくらでも覚えていけるということです。

社内に蓄積された高い技術力が研修にも生きている。

後藤:当社は、派遣という形だけでなく、お客様の委託を受け、自社内で設計・開発業務を進める「社内受注」の比率が高いですよね。そのため、社内でもっている設備やノウハウの蓄積が、通常の派遣会社では考えらないほど充実しています。

柳原:それは間違いなくありますね。これだけの設備を社内に持っている技術系の派遣会社はないでしょう。技術分野で、最新設備を常に更新しながら保持するのは大変です。それでも、当社は設備投資を繰り返して、それを維持してきている。だから最先端の開発業務も受託できるわけです。

花房:そしてこの充実した設備が社内の技術力を高いレベルで保つ基礎になっており、またその技術力の伝統が、研修のレベルを高めているわけです。こうした環境のもとで新入社員が目を輝かせて研修を受講している姿を見るのが、私の何よりの喜び。ぜひ、そんないきいきとした若者に出会いたいですね。